2019年11月

会長挨拶

久保田隆(早稲田大学法務研究科教授)

 このたび新理事会において会長に選出されました。身が引き締まる思いでございます。

高杉 直 前会長をはじめ、前執行部の先生方には、3年間にわたり学会の発展に御尽力いただきまして、会員を代表して心より厚く御礼申し上げます。

新体制では、理事になられた方々はもとより、それ以外のかなり多くの会員の皆様(入ったばかりの若手の方々も多数登用しました)にも、委嘱委員として学会の様々な職務を担って頂き、当学会の「量の挑戦」と「質の挑戦」、および国際人材輩出への「質と量の挑戦」の3つの課題に一緒に挑んでいきます。すべての会員の皆様、是非お知恵やお力をお貸しください。我々の学会をさらに強固なものとしていきましょう。

さて、当学会の2つの挑戦とは、①会長・副会長の下で、多数の委嘱委員の方々のご協力の下、当学会の発展を担って頂ける方々を積極的にリクルートしていくこと(「量の挑戦」:現在、当学会の会員数は300名程度ですが、これを可能な限り増加させます)、②学会の中身を充実し活発化させるため、全国大会・東部部会・西部部会の各々の研究企画立案機能を強化し、分野別に理事が研究企画立案主任を務め、従来の公募による学会報告に加えて、産学上、最も意義のあるテーマを設定し、最適任の方を学会の内外から招聘して報告して頂くようにすること(「質の挑戦」:国際商取引の分野で国内外で一歩抜きんでた存在として認知されることを目指します)です。

次に、国際法曹人材育成における「質と量の挑戦」とは、2020年から法務省後援に正式に位置づけられたVis Moot日本大会(於:同志社大学)を通じて、英語で高度な国際商取引をさばける法律専門家を多数育成することです。この目的に沿うため、①大会運営面では、当学会の全理事の4分の1をこれに充てた上で、この分野に強い委嘱委員を多数加えるなど万全の態勢をとっておりますほか、②当学会の会員が中心となって、参加学生のレベル向上や参加校拡大等に努めております。

引き続き、御支援・御協力を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。

(2019年11月)