会長退任のご挨拶
前会長 富澤敏勝(神戸学院大学)
神戸学院大学ポートアイランド・キャンパスにて2010年11月20日(土)~21日(日)の二日間に亘って開催された国際商取引学会第13回全国大会において、めでたく会長任期満了を迎え、齋藤彰新会長にバトンを引き継ぐことができました。これも偏に役員ならびに会員の皆様のご支援によるものであり、厚くお礼申し上げます。新会長は当学会の草創の期より熱心に学会活動に取り組まれ、多大の貢献をなさってきておりますし、また当学会の理念を実現することに情熱をお持ちですから、後事をお任せするに心強いものがございます。
3年間の会長任期中の全国大会は、第1回を同志社大学、第2回を明治学院大学、第3回を神戸学院大学で開催致しました。任期中に私の本務校である神戸学院大学で大会を開催できましたのは、望外の幸せでした。研究報告については「国際経営戦略」「国際契約」「国際貿易」「国際取引と法」「国際紛争処理」の各セッション毎に商学や法学等の研究者から実務家まで分野を横断する研究報告がなされ、活発な議論がなされました。当学会の特色がいかんなく発揮された大会であったと自負致しております。また大会二日目は日韓のコーポレイト・ガバナンスをテーマとするシンポジウムが開催され、国際交流で懸案となっていた日韓交流ができましたことを喜ばしく思います。大会の諸事を取り仕切って下さった小櫻実行委員長に厚くお礼申し上げます。
全国大会以外の学会事業として、東西両部会、年報発行、新規事業等がありますが、欠かすことなく実行することできました。ご担当下さった方々のご尽力の賜と感謝致しております。とりわけ年報発行について、毎回精力的に取り組んでくださった久保田編集委員長に深謝申し上げます。また新規事業については模擬仲裁がすっかり定着し、新規事業を脱する学会事業に成長してまいりましたことを喜ばしく思います。
非力な会長でしたが、理事各位に支えられ大過なく会長職を果たすことができました。とりわけ私が神戸に常駐している関係で東部方面のことでご尽力くださった椿副会長、事務局長として学会事務を取り仕切ってくださった高杉副会長、会計担当として学会の財務基盤を維持してくださった田口理事と長沼理事の各位には心よりお礼申し上げます。