ご 挨 拶
会長 椿 弘次 (早稲田大学)
皆様には、お健やかなうちに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。2003年11 月15、16日の両日には、明治大学駿河台校舎の素晴らしい会場において、第6回全国大会を開催され、大会委員長の中村那詮明治大学教授および準備委員の篠原俊彦教授のご尽力により、盛会のうちに終えることができました。会員の皆様のご協力と大会主催校の明治大学の関係の皆様に厚くお礼申し上げます。また、共通論題―『国際商取引とコンプライアンス』に関しては、パネルをお勤め頂きました、福田正志、遠藤健二、橋本弘二、平田義章、森泉祐輔の各氏に対しても心からお礼申し上げます。各氏からそれぞれの立場で貴重な報告を頂き、かつ、調和の取れた議論となりましたことに、参加会員から参考になった、啓発されたとの賛辞を頂きました。昨年の東西の部会も、時宜にかなったテーマでの研究発表があり、意義深いものでした。
この秋には広島修道大学で全国大会を、3月13日(土)には西部部会、7月3日(土)には東部部会が予定されております。引き続き、それぞれの研究集会が有意義で成功するよう努力したいと思います。皆様のご協力をお願い申し上げます。
230 名ほどの会員数ですが、会務を担当頂く先生方にはご苦労をお掛けしております。機関誌の編集・発行、会員名簿の管理、会費の収納、会計の管理、ニューズ・レターの作成・発送など、多くの事務があり、学務の間に貴重な時間を割いて頂いております。従いまして、ときに、連絡の遅れなどが生じる恐れがあります。万全を期すよう努めますので、ご理解ご支援をよろしくお願いします。当面、会員との連絡方法を可能な限り電子的に対応できるよう検討を重ねたいと思います。
中国ビジネスの諸問題、自由貿易協定の締結、知的財産権の戦略的管理、コンテナ貨物の船積み24 時間前申告ルール、ヘーグ・ヴィスビー規則のUNCITRALによる改定検討など、国際商取引をめぐる多くの課題が目前にあります。それぞれのご専攻の立場からご研究され、「法学」と「商学」の交差する学術交流の場として、本学会が活用されることが期待されております。世間一般の高齢化の傾向を本学会も免れませんが、新進気鋭の若い会員の積極的な参加の場を設けて、互いの切磋琢磨が図れるような機会を多くしたいと思います。東西の各部会ともに、若い会員を中心にして専門部会や研究会ができることが望ましいと思います。それを通じて、会員基盤を一層強化できるのではないでしょうか。会員の皆様から、どしどしご提案下さるようお願い申し上げます。
俗に、「新規企業は7年で安定する」と言われます。本年は、この学会も7年の歴史を重ねる重要な年になると思います。皆様の一層のご発展をお祈りし、併せて、本学会への積極的なご協力をお願いします。
2004年1月