国際商取引学会年報第４号は、2002年7月13日発行となりました。（原本の奥付は誤りです。）
2001年に開催された全国大会と、各１回開催される東部、西部の部会報告を中心に掲載されています。
挨拶文が無いのは、第２代会長の北脇敏一博士（日本大学法学部教授）が急逝され、新堀 聰初代会長が急遽会長に復帰されたためです。
目次 contents
≪国際商取引学会創立３周年記念講演≫
1. 成年期に入ったウィーン売買条約 ―後戻りできない潮流とその来来―
曽野和明 （帝塚山大学法政策学部 教授・北海道大学 名誉教授）
2.銀行の立場からみた「国際スタンドバイ信用状統一規則(ISP98)
飯田勝人 （帝塚山大学法政策学部 教授）
3. ＣＩＦ契約と電子船荷証券の物権的効力
西 道彦 （第一経済大学経済学部貿易学科 助教授）
コメント 八尾 晃 （大阪商業大学 教授）
4. 国際商取引における戦略的コミュニケーション分析の意義
亀田尚己 （同志社大学商学部 教授）
コメント 中村 弘 （関西外国語大学 教授・同志社大学商学部 名誉教授）
5. 国際金融債権者のCollective(Majority) Action Clauseの課題
田口奉童 （同志社女子大学現代社会学部 教授）
村上稔 （リーガレックス・インターナショナル 代表取締役）
コメント 長谷川俊明
6. コンピュータネットワークが既存の法律解釈に与える影響 ―法律を学んだわれわれの日常常識を延長した理解の問題点について―
坂本正光 （明治学院大学法学部 教授）
コメント 北川俊光 （九州大学大学院法学府法学研究院 教授）
7. 知的財産権のクロスボーダー取引と課税
片山善行 （四国大学経営情報学部 教授）
コメント 柏木 昇 （東京大学法学部 教授）
8. UNCITRAL国際債権譲渡条約について
八尾 晃 （大阪商業大学 教授）
コメント 柏木 昇 （東京大学法学部 教授）
9. 「貿易取引の電子化」の普及プロセスとクリテイカル・マス
長沼 健 （日本大学大学院商学研究科博士後期課程）
コメント 河野公洋 （神戸国際大学経済学部 助教授）
10. 国際事業展開を巡る司法リスク ―米国への製造業進出における厳格責任―
西口博之 （関西外国語大学 講師）
コメント 中村 弘 （関西外国語大学 教授・同志社大学商学部 名誉教授）
11. ペーパーレス信用状と関連された権利証券に対する法律的性質(Boris Kozolchyk教授の論文を中心に)
金 貞順 （福岡大学大学院博士後期課程）
コメント 柴崎 暁 （山形大学人文学部 助教授）
12. 信用状取引における不安の抗弁権
平野英則 （筑波大学大学院博士後期課程）
コメント 田口奉童 （同志社女子大学現代社会学部 教授）
13. トレード・タームズの使用実態と将来の予測 ―日本・英国・欧州で使用されるトレード・タームズ15万件の調査から―
小林 晃 （日本大学経済学部 教授）
コメント 来住哲二 （関西大学商学部 名誉教授）
14.最近の米国における電子商取引関連立法について
新堀 聰 （日本大学商学部 教授）
コメント 坂本正光 （明治学院大学法学部 教授）
15. ICC国際仲裁裁判所に申立した経験に付いて ―屋根(裁判所の)の上のバヨリン引き
渡辺啓三郎 （渡辺機械貿易(株) 代表取締役）
コメント 大貫雅晴 （(社)国際商事仲裁協会）
16. スイフトの歴史 ―国際金融取引におけるスイフトのあゆみ―
奈良順司 （東京リサーチインターナショナル）
コメント 鹿島誠之助 （イーコマース研究所 代表）
17. 21世紀の日中プラント取引と日中技術・設備契約モデルフォーム
古屋邦彦 （九州国際大学法学部 教授）
コメント 北川俊光 （九州大学大学院法学府法学研究院 教授）
≪パネルディス力ッション≫
18.アジアにおける商取引 ―中国との貿易と投資の諸問題―
司会者 ： 絹巻康史 （拓殖大学商学部・大学院 教授）
パネリスト： 齋藤憲道 （松下電器産業法務本部法務グループ・マネージャー）
山邑陽一（日本文理大学商経学部 教授）
櫻井雅夫（独協大学法学部教授、大学院国際関係法学科長）
コメンテータ 北川俊光（九州大学大学院法学府法学研究院教授）
19. アジア各国の外資導入における優位創出競争
山邑陽一 （日本文理大学商経学部 教授）
コメント 絹巻康史 （拓殖大学商学部・大学院 教授）
20.対中投資の法的枠組み
櫻井雅夫 （独協大学法学部 教授、大学院国際関係法学科長）
21.商取引摩擦の回避に必要な国際相互理解
齋藤憲道 （松下電器産業株式会社）
国際商取引学会会則
国際商取引学会・役員名簿
あとがき 柏木 昇 （東京大学法学部 教授）